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2024.09.06
持続可能な観光を目指し、多くの夜景資源が誕生。2024年9月6日(金)、(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー(代表理事丸々もとお)内、日本夜景遺産事務局では、第19回「日本夜景遺産」の新規認定地を決定・発表しました。本年の候補地は、全国の夜景観光士及び自治体・事業者等の推薦により、過去最多となる全国170箇所がノミネート。事務局では、候補地の調査及び夜景マイスター(夜景検定1級の有資格者)による投票や各管理団体への確認申請等を経て、厳正・厳密に選定いたしました。
2024年の観光業界はインバウンド需要も含めて好調が続いており、訪日客数・外国人1人あたりの消費支出ともにコロナ前の2019年を上回ると期待されています。また宿泊費の伸びに加えて、娯楽サービス費としての“コト消費”が拡大していることも夜景観光業界にとっても嬉しい成長と言えるでしょう。夜間の美しい観光資源を集めたブランド「日本夜景遺産」は、宿泊率向上に向けても全国各地の行政・民間団体から広く共感を得ており、今回の認定を通して、日本の観光復興のもちろん、多くの方々が「夜景観光」を楽しんでいただく環境づくりを目指していきます。
本年の新規夜景遺産認定地は14箇所。4分類中では、「自然夜景遺産」1箇所、「施設型夜景遺産」1箇所、「ライトアップ夜景遺産」11箇所、「歴史文化夜景遺産」1箇所、が加わり、認定追加・解除を含めた夜景遺産地の合計は全国294カ所となりました。
新たに認定された夜景遺産は以下の通りとなります。投票や選定にご協力頂いた皆様には深く御礼申し上げます。
★渋谷スクランブルスクエア SHIBUYA SKY(東京都渋谷区)
★史跡慧日寺跡ライトアップ「月待ちの灯り」(福島県耶麻郡磐梯町)
★御殿場高原 時之栖イルミネーション「ひかりのすみか」(静岡県御殿場市)
★国営讃岐まんのう公園 ウィンターファンタジー(香川県仲多度郡まんのう町)
★小国町 光と自然の競演(鍋ヶ滝・下城滝・鍋釜滝・下城の大イチョウ)(熊本県阿蘇郡小国町)
前述の通り、14箇所の新規認定地が誕生しました。本年は、「大崎山公園」が展望台のリニューアルにより、鑑賞環境の整備が評価され唯一の自然夜景遺産認定となりました。本年開業5周年を迎える「渋谷スクランブルスクエア SHIBUYA SKY」は東京を代表するビル型展望施設として、インバウンド需要の高さや知名度も含め評価。また自治体主導の夜景観光への取り組みの効果が大きく、北九州市では「北九州工場夜景クルーズ」「小倉城竹あかり」、仙台市では「瑞鳳殿」「仙台・青葉まつり 宵まつり」と、ふたつの都市にそれぞれ2箇所の夜景遺産が誕生したことは史上初となります。
さらに、自然を活かしたライトアップイベントとして「世界農業遺産・田染荘 千年のきらめき」「日本庭園 慧洲園ライトアップ」「小国町 光と自然の競演」など多くの夜景遺産が誕生。一方でイベとの歴史も長く地域を代表する「御殿場高原 時之栖イルミネーション」や「国営讃岐まんのう公園 ウィンターファンタジー」はイルミネーション業界を大きく牽引してきた存在です。そのほか「行田花手水ライトアップ」や「高知城」のように、街の観光資源として、自治体と民間が連携しながら育てていくことで「持続可能な夜景観光」へと成長していくのです。
本認定に際し、ご協力いただいた皆様、ご応募をいただいた皆様、誠にありがとうございました。「わが町を夜景遺産に認定したい!」という皆様の熱い想いから、パンフレットや動画や写真、小冊子など多岐に渡る資料をお送りいただき、事務局としては感謝の念が耐えません。
さて、本年12月17日(火)、福岡県北九州市で開催する「夜景サミット 2024 in北九州」において、日本夜景遺産の新規認定授与式を行う予定です。今後、詳細な内容を発表して参りますので、どうぞご期待ください。また、サミットへの皆様のご参加をお待ちしております。