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SPOT

夜景遺産認定地

せかいのうぎょういさん・たしぶのしょう せんねんのきらめき

世界農業遺産・田染荘 千年のきらめき

ライトアップ夜景遺産 / 九州・沖縄

千年にわたり受け継がれる水田を舞台にした壮大なイルミネーションイベント。約1万個のLEDライトがまるでホタルのように輝き、夜の星空と共に千年前から変わらない水田の形に浮かび上がる幻想的な光。棚田とあぜ道を埋め尽くす黄色と緑色の2色が30分毎に切り替わる移ろいも見どころのひとつ。

INFORMATION

大分県豊後高田市に位置する田染荘小崎地区は、地形に合わせてつくられた大小様々な水田、伝統的な地割が踏襲された集落などが、平安時代からほとんど変化していない、日本の伝統的な農村風景が色濃く残る地域。2013年に「国東半島宇佐地域」は世界農業遺産に登録され、田染荘小崎地区はその象徴的な存在として知られている。棚田が広がる農村風景、その背後にそびえる山々が特徴的な景観。棚田は稲作を中心とした農業が行われてきたが、単に食糧生産の場ではなく、地域の生態系や文化的な価値も担っている。豊かな自然と澄み切った水により、夏には「ホタル銀河」と呼ばれるホタルの群生が幻想的に美しく舞うスポットがある。また多くの歴史的な建造物や文化財が残されており、同田染荘内の古刹である富貴寺は、平安時代後期に建立されたもので、国宝にも指定。当時京都で流行していた浄土信仰の影響を受けた阿弥陀堂建築で、訪れる人々に平安時代の風情を感じさせている。田染荘小崎地区で11月頃から行われる「千年のきらめき」は、千年にわたり受け継がれる水田を舞台にした壮大なイルミネーションイベントである。約1万個のLEDライトがまるでホタルのように輝き、夜の星空と共に千年前から変わらない水田の形に浮かび上がる幻想的な光。棚田とあぜ道を埋め尽くす黄色と緑色の2色が30分毎に切り替わる移ろいも見どころのひとつ。地域住民とボランティアの協力により毎年設置作業をおこなっており、地域の温もりを感じる点も大きな魅力だ。また観光的視点だけではなく、環境保全にも配慮。イルミネーションの大部分は太陽光LED照明を使用し、エネルギー消費を削減。農村文化の保存と発展を願うこのイベントは、美しさだけに留まらず、夜景観光の未来的指標となるイベントとして評価を受けて認定された。

DATA

世界農業遺産・田染荘 千年のきらめき
せかいのうぎょういさん・たしぶのしょう せんねんのきらめき
大分県豊後高田市
JR日豊本線「宇佐駅」からタクシーで約20分
開催期間:11月〜2月
開催時間:日没から約3時間(見頃は18:30~19:30)
料金:無料
住所:大分県豊後高田市田染小崎2596
お問い合わせ:0978-25-6243(田染荘千年のきらめき実行委員会事務局)
https://www.city.bungotakada.oita.jp/
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