夜景遺産認定地
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仙台・青葉まつり 宵まつり
「宵まつり」のハイライトとなる「宵山鉾巡行」が行われる際には、山鉾に取り付けられた提灯が灯り、色とりどりの衣装に身を纏った踊り手たちがエネルギッシュに舞い踊る。「すずめ踊り総踊り」で祭りはクライマックスを迎え、山鉾と踊り手、お囃子、観客が一体となって宵まつりのフィナーレを迎える。
明暦五年（1655）、仙台藩二代藩主伊達忠宗公の命により始まった東照宮例祭・仙台祭を起源とする祭で、宮城県仙台市で毎年5月の第３日曜日とその前日に開催される。二日間に渡る祭の一日目が「宵まつり」、二日目が「本まつり」である。本認定にあたる「宵まつり」は定禅寺通を会場として夕刻から行われる「仙台すずめ踊り」と「宵山鉾巡行」が対象となる。「仙台すずめ踊り」は、仙台藩祖伊達政宗公による、仙台城築城祝の宴席で舞われた即興の踊りがルーツとされる。軽快なリズムに合わせて踊り手がすずめのように跳ね回り、扇子を用いた華やかな演舞が特徴だ。また、「宵まつり」のハイライトとなる「宵山鉾巡行」は、伝統的な仙台山鉾が定禅寺通を練り歩く。巡行が行われる際には、山鉾に取り付けられた提灯が灯り、色とりどりの衣装に身を纏った踊り手たちがエネルギッシュに舞い踊る。沿道の観客も踊りに加わる「すずめ踊り総踊り」で祭りはクライマックスを迎え、山鉾と踊り手、お囃子、観客が一体となって宵まつりのフィナーレを迎える。山鉾を飾る提灯と人々の群れ、照明に照らされた新緑の定禅寺通りのケヤキ並木が織りなす美しい光景が広がり、祭の華やかさをより一層引き立てる。その他、多くの露店や屋台が軒を連ね、訪れる人々にさまざまな地元のグルメやスイーツが提供されるなど、地域の住民や参加者たちの温かいおもてなしも魅力だ。伝統的な和の灯りと近代的な都市の明かりが各々の魅力を引き立たせる見事な夜の景観であると評価された。