現在「国際観光」の日本の状況は、国民の海外旅行者と外国人の来訪者とを比べると、1:4という極めてアンバランスな関係にあります。簡単に言うと、日本は外国人の目から見ると訪ねるに値しない国、というわけです。電線、電柱、電光掲示板、広告塔などが街の景観を乱すということがその大きな理由にされていますが、それは昼の話。夜ともなれば、それらが街を彩り、世界中で一番光り輝いている国なのです。人工衛星で観測された地球の夜間映像には、唯一日本だけ国の形がくっきり浮かび上がるほど光り輝いています。言いかえれば、日本は観光資源としての夜景の宝庫であると言えるのではないでしょうか?
つまり夜景を観光資源とするには、土地独自の味を以下に表現するか、鑑賞環境を整えるか、という問題をクリアさせればいいと考えるのです。
今回、日本各地にある美しい夜景を掘り起こすと同時に、そこに価値を付与し、日本全国へ、世界へとその存在をアピールする活動を通して、停滞した日本経済の活性化に役立てないものかと考えています。
これまでの“夜景”は、若い男女の恋愛ツールとして注目されてきましたが、昨今では世代、性別、日本・海外を問わず、人を癒し、魅了してやまないアイテムとなって認識されてきています。このビジネスチャンスを逃すことなく、日本を夜景で盛り上げていこうじゃありませんか!
本企画は、単なる一過性の美しい夜景スポットの発表ではありません。
選定された夜景を観光対象としてさらなる成立を目指すために、今後も観光課、他団体、民間(旅行関係企業等)と共に考え進めていきたいと思っています。
夜景を主体に、日本各地が一丸となって土地の活性化を進めていけることを願ってやみません。 |