夜景遺産認定地
こくらじょう
小倉城福岡県北九州市で県内唯一の天守閣を持つ小倉城。天守閣は日没になるとライトアップされ、その姿は小倉の夜を象徴する存在だ。また、小倉城は目の前にある小倉城庭園と共に「日本百名月」にも認定されており、庭園越しに望む小倉城天守と名月の競演も見事。その他、年間を通じてイベントも多い。
福岡県北九州市で県内唯一の天守閣を持つ小倉城。1602年に細川忠興公が築城した名城は1959年に当時の姿が再建され、今は北九州のシンボルとして市民に親しまれている。天守閣は「唐造りの天守」と呼ばれ、四階と五階の間にひさしがなく、五階が四階よりも大きくなっていることが特徴。また、城の石垣は切り石を使わない野面積みで素朴ながらも豪快な風情にあふれている。天守閣は日没になるとライトアップされ、その姿は小倉の夜を象徴する存在だ。天守閣や櫓の屋根や壁面に照明が施され、夜の暗闇に光の装いと共に浮かび上がる。季節イベント毎に合わせてライトアップの色彩も変化。お堀越しに城郭を見上げると、歴史の重みを感じさせると同時に凛とした佇まいを醸し出している。また、小倉城は目の前にある小倉城庭園と共に「日本百名月」にも認定されており、庭園越しに望む小倉城天守と名月の競演も見事。その他、年間を通じてイベントも多い。秋の「小倉城竹あかり」では、約3万基の竹灯籠が城内を照らし神秘的な空間を創出している。竹灯籠はイベント終了後、再資源化され、SDGsへの取り組みとして注目されている。なお、目の前にある小倉城庭園は2021年に夜間照明が全面リニューアルされ、日本初となる、日本庭園における常設型の光のショーを実施。このような様々な夜景観光の取り組みが日本夜景遺産への認定理由として大きい。夜間は小倉城のライトアップと合わせて楽しみたい。