夜景遺産認定地
まつえすいとうろ
松江水燈路島根県松江市で毎年9月中旬から10月中旬まで土日祝日に開催されるナイトイベント。国宝・松江城内をはじめ、風情ある街並みが残る塩見縄手や武家屋敷など、城下町一帯が数千もの行燈や灯籠、光のアート等で彩られる。築城400年を超える松江城天守もライトアップで輝く。
島根県松江市で毎年9月中旬から10月中旬まで土日祝日に開催されるナイトイベント。2023年で21回目の開催を迎える。国宝・松江城内をはじめ、風情ある街並みが残る塩見縄手や武家屋敷など、城下町一帯がたくさんの行燈や光のアート等で彩られる。築城400年を超える松江城天守もライトアップで輝く。二の丸上の段では市民による手作り行燈や地元の学生作品などが随所で大規模に展示。同イベントは行燈の形、サイズ、種類など他のイベントとは一線を画す。ねぶた、竹灯り、LED行燈、藤棚行燈、屏風形式の行燈、障子型などバラエティに富んでいることはもちろん、唯一無二のフォトジェニックな夜の景観を生み出し、見どころも多い。特にお堀の水面に反射する行燈の光は、水鏡効果によって映し出される幻想的な光景だ。また、水燈路の開催日に特別に夜間運航する「堀川遊覧船」クルージングも人気で、ふれあい広場乗船場を出航する遊覧船は、松江城の北側に広がる鎮守の森をライトアップしながら運航するこの日限りのイベントとなっている。遊覧船から見る塩見縄手に並べられた行燈の水辺に映り込む明かりのゆらぎは、まるで心を浄化されるような夢心地気分を味わえる。その他、音楽演奏や宵屋台・夜きつね縁日、ワークショップ等も行われ、イベントを盛り上げる充実した内容となっている。多くの夜景観光士の票を集めたことはもちろん、イベントとしての規模やバリエーション、観光的要素としての発展性が特に感じられることから、今年度の日本夜景遺産の認定へリーチした。