夜景遺産認定地
うおづきゃんどるろーど
うおづキャンドルロード富山県魚津市で毎年8月の「じゃんとこい魚津まつり」に合わせて開催されるキャンドルイベント。市街地全体に数千ものキャンドルが配置される。あかりで彩られた魚津の街並みを歩きながら、川のせせらぎや港町の風情を感じ、まちの魅力や郷土の歴史文化も知ってほしいという思いが込められている。
富山県魚津市で毎年8月の「じゃんとこい魚津まつり」に合わせて開催されるキャンドルイベント。2023年で13回目を迎えた。キャンドルロードは「魚津まつり」2日目の光のプロローグとして、市街地全体に数千ものキャンドルが配置される。その光の根源として、思いのこめられた「あかり」がテーマ。来場者の足下を温もりある手づくりのあかりで照らし、おもてなしをしたい。あかりで彩られた魚津の街並みを歩きながら、川のせせらぎや港町の風情を感じ、まちの魅力や郷土の歴史文化も知ってほしいという思いが込められている。キャンドルは円筒型のシンプルなものから牛乳パックや和紙などを用いたものなど、色彩、形状ともに様々で趣向を凝らしたオリジナルという点が魅力的だ。また設置や運営スタッフも市民ボランティアが、ひとつひとつ手作業で行う。最大の見どころはメイン会場中心に位置する「餌指公園」での演出。数百個のキャンドルが水広場や鴨川沿いにつながる階段に設置され、情緒あふれる独特の雰囲気を創り出している。市街地で灯されるキャンドルの揺らぎは建築物の質感や設置方法、陰影の作り方まで、光の反射面が映し出す景観も多種多様だ。寺の参道沿い、公園の階段、橋上など、来場者を飽きさせない。本認定は、街や市民が誇りを持って持続可能なイベントかどうか重要だが、地域の気持ちが結集し根づいてきた同イベントは、魚津を代表する光の文化として未来へ受け継がれる将来性や市民の力が感じられ、本認定に至った。