夜景遺産認定地
あしかががっこうらいとあっぷ
足利学校 ライトアップ栃木県足利市にあり「日本で現存する最も古い学校」である歴史建造物で、大正10年には国指定史跡に指定。足利市を象徴する夜間イベントの一つ「足利灯り物語」の開催に合わせて特別ライトアップが催される。陰影とシンプルな光のコントラストで歴史の深さを浮かび上がらせるような夜景が特徴的。
栃木県足利市にある「日本で最も古い学校」として知られる歴史的建造物。創建は諸説あるが、その歴史が明らかになるのは室町時代に関東管領の上杉憲実が学校を整備し、書籍の寄進や庠主(校長)を招き学生の養成をしたことに始まると記録されている。現在の姿は平成2年に江戸時代中期の姿を復元したもので、大正10年には国指定史跡に指定。日本の中世における学問の中心地で多くの学者や文化人が訪れた重要な場所である。学校には風格ある建造物に加えて、優雅な池や美しい植栽が配置された庭園があり、四季折々の景色を楽しむことができる。本認定は足利市を象徴する夜間イベントの一つ「足利灯り物語」の開催に合わせて催される特別ライトアップが対象となる。黄金色に輝く大銀杏と「學校」と掲げられた学校門、方丈や孔子廟、南庭園や北庭園などの陰影とシンプルな光のコントラストで歴史の深さを浮かび上がらせるような夜景が特徴的。また、入り口となる入徳門から足利銘仙のデザインを使用した行灯「銘仙灯り」が出迎え、鉢に水を張って切り花を並べた「花手水」や「和傘」、「竹灯り」を使った華やかな演出も人々を飽きさせない。格式高い雰囲気が漂い、まるで時代を超えて知恵と精神が息づくかのような感覚に包まれる夜間イベントだ。