夜景遺産認定地
テンポウザンダイカンランシャ
天保山大観覧車「大阪、マルっと見えまっせ。」というキャッチコピーの通り、東西南北の大都市・大阪の煌めきが楽しめる。
大阪湾に面した複合型アミューズメント施設「天保山ハーバービレッジ」にある大観覧車。1997年に開業し、高さ112.5m、直径100mで当時は世界最大とも呼ばれていた。ゴンドラは全60台のうち8台は前後左右の壁面と座席・床面が透明な「シースルーキャビン」という特徴的な造りだ。また車椅子対応ゴンドラが3台あり車椅子利用者へのバリアフリー対応も整っている。泉陽興業株式会社が建設と運営。横浜みなとみらいのコスモクロック21や札幌の観覧車「nORIA」なども同社建設によるもの。大観覧車最大の見どころは言うまでもなく一周約15分間の夜景鑑賞だ。公式HPに掲載された「大阪、マルっと見えまっせ。」というキャッチコピーの通り、東西南北の大都市・大阪の煌めきが楽しめる。特に北側の眺望は人気が高く、眼下にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアミューズメント夜景が展開。東方向は梅田エリアの高層ビル群、西方向は神戸の夜景や明石海峡大橋まで彩り豊かな夜景を堪能できる。また、翌日の天気予報に合わせて大観覧車のライトアップが変化する演出も同施設ならでは。従来は水銀灯とネオン管の演出であったが、2015年からLEDを導入。現在の演出は、晴れは太陽、曇りは雲、雨の日は傘の模様など、細やかなグラフィックで表現されている。ダイナミックでリアルな大輪の花火や繊細で幻想的な巨大万華鏡、その他様々な色鮮やかなアートに加えて、時刻表示などの情報発信も行い2015年度グッドデザイン賞を受賞している。周辺は世界最大級の水族館「海遊館」のほかグルメやショッピング、観光クルーズ船など、夜景鑑賞と合わせて楽しめる観光エリアだ。