夜景遺産認定地
うらそえだいこうえん
浦添大公園
公園南側に琉球瓦屋根を用いた3階建ての木製展望台があり、浦添市と宜野湾市の360度の大パノラマが一望できる。
浦添市の北東部と宜野湾市に隣接した場所に位置し、西から南へ湾曲した２本の小稜線で画されている公園。那覇方面から向かう際は国道330号線の伊祖トンネルを抜けた先に見える大きなローラースライダーが目印だ。区域内には2級河川の牧港川が流れ、都市部近郊でありながら森林浴や川のせせらぎの音が聞こえる自然豊かな安らぎ空間を提供している。37.4ヘクタールの広い園内は浦添城跡や県の重要文化財「浦添ようどれ」を中心とした「歴史学習ゾーン」、アスレチックや県指定史跡の浦添貝塚を有する「ふれあい広場ゾーン」、牧港川沿いに散策道がある「憩いの広場ゾーン」など3つのゾーンが整備。子どもからお年寄りまで地域住民の憩いの場として親しまれている。公園南側に琉球瓦屋根を用いた3階建ての木製展望台があり、浦添市と宜野湾市の360度の大パノラマが一望できる。照明や緩やかなスロープなどバリアフリー環境も整っているため、老若男女で訪れる人が多い。標高130mの高さから眺める南西方向は浦添市街地の住宅光が中心。高い山々が少ない沖縄ならでの地形により、陸続きに延々と光が続くような景観が特徴的だ。一方、反対の北東側の宜野湾市街は対照的。湾曲する海沿いにホテルや街明かりが飾られたようなリゾート感あふれる夜景を創出している。どちらも住宅や市街地の白色光と米軍基地のオレンジ色が不規則に混ざり合う沖縄らしい光のグラデーションが特徴的な夜景だ。