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SPOT

夜景遺産認定地

なるこだむ

鳴子ダム

ライトアップ夜景遺産 / 東北

一部にLEDフルカラー投光器を用いることで多彩で動きのある幻想的な演出型ライトアップに進化。水流の轟音が響くなか、水のキャンバスに七色の光が照射された景観は水彩画の虹のよう。

INFORMATION

宮城県北西部(大崎市、涌谷町)から中部(石巻市)を流れる江合川(えあいがわ)の上流に建造されたダム。1957年に日本人技術者だけで作られた国産初のアーチ式ダムで、高さ94.5m幅215mの類を見ない大きさが土木遺産にも認定された。ダムの周辺は鳴子温泉郷や鳴子狭など恵まれた自然環境だ。現在は官民一体で鳴子ダム水源地域ビジョンを策定し、観光支援などを目的とした多くのイベントを実施している。夜間は魅力創出の一環として管理用に設置されている投光器(HIDランプ使用)を利用したライトアップを行ってきたが、2021年にLED照明器具へ更新。一部にLEDフルカラー投光器を用いることで多彩で動きのある幻想的な演出型ライトアップに進化した。水流の轟音が響くなか、水のキャンバスに七色の光が照射された景観は水彩画の虹のよう。全国には多くのダムが存在するが、多色でライトアップされる例は稀で、大自然のダムと幻想的な光のコラボレーションは壮大ながら貴重な光景だ。近年では地域の観光活用への取り組みも積極化。医療従事者支援のブルーライトアップや秋の紅葉シーズンの赤色ライトアップなど地道に広報活動を展開している。2022年の正式な「すだれ放流ライトアップ」お披露目では過去に例を見ないほど多くの人々が来場した。日本における新たな観光コンテンツとしても期待が高い夜景遺産である。

DATA

鳴子ダム
なるこだむ
宮城県大崎市
JR陸羽東線「鳴子温泉駅」下車、車で約7分
営業時間:鳴子ダム展示室 8:30~17:00(12/29~1/3休館)
住所:宮城県大崎市鳴子温泉字岩渕2-8
お問い合わせ:国土交通省 東北地方整備局 鳴子ダム管理所 鳴子ダム0229-82-2341
https://www.thr.mlit.go.jp/naruko/
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