夜景遺産認定地
ヨッカイチコンビナートヤケイクルーズ
四日市コンビナート夜景クルーズ夜景クルーズは2010年より本格的な運行開始を開始。ガイド付きの船で四日市港を出港後、1周約60分または90分で工場夜景が展開する各エリアを巡るもの。石油化学工場ならではの製油所や大型タンク、煌々と輝く発電所等、ダイナミックな光群がエリア随所で楽しめるのが魅力。
三重県四日市市に位置する中部地方を代表する工業地帯。日本で初めて大規模形成された石油化学系コンビナートとして、日本の産業を牽引してきた存在だ。主に塩浜・石原地区、午起地区、霞ヶ浦地区の3つのエリアに分かれている。全国に様々な工場地帯が存在するが、本地域の観光的特徴のひとつとしては、陸・海・空と様々な視点場から間近に工場が望めること。2015年には工場夜景を望む視点場として「四日市港ポートビル」が日本夜景遺産に認定された。クルーズは2010年より本格的な運行開始を開始。ガイド付きの船で四日市港を出港後、1周約60分または90分で工場夜景が展開する各エリアを巡るもの。夜景の魅力は、石油化学工場ならではの製油所や大型タンク、煌々と輝く発電所等、ダイナミックな光群がエリア随所で楽しめることだ。建物を無数に照らす明かりは蛍光灯の白色光がメイン。複雑な構造や金属質の光沢感が夜間もわかりやすく楽しめる。塩浜・石原地区は昭和シェル石油や三菱化学の工場群、午起地区は“不夜城”と呼ばれる巨大プラントが大きな目玉だ。特に大正橋からコスモ石油四日市製油所付近が人気撮影ポイント。霞ヶ浦地区は最も新しいコンビナートで、無数の煙突から立ち昇る白煙は初めて見た人に驚きを与える。今やブームから定番夜景へと昇華した工場夜景だが、同クルーズのように長年継続することで新たな観光資源として全国的に認知されるようになった例は非常に意義深い。工場夜景の先駆けの横浜市「工場夜景ジャングルクルーズ」(KMCコーポレーション運営)に続き、クルーズとしては二例目の認定となった。