夜景遺産認定地
ウエスギユキドウロウマツリ
上杉雪灯篭まつり会場のひとつ「上杉神社参道」には、約300基の雪灯篭と約1,000個の雪ぼんぼり(雪洞)が設置されるるほか、地元の高校生が制作したキャンドルゾーン、竹あかりで情緒あふれる光景など、各会場で新旧の明かり演出が楽しめる。
米沢市は山形県南部に位置する城下町で、東は奥羽山脈、南は吾妻連峰、西は飯豊連峰の山々に囲まれている。その町で年に一度、冬の風物詩として定着しているイベントが「上杉雪灯篭まつり」だ。昭和53年、上杉謙信公400年祭の催しから正式に「第1回上杉雪灯篭まつり」として実施。現在は上杉神社境内と米沢城址を含む、松が岬公園一帯が主会場となっている。「平和」「市民参加」「おもてなし」をコンセプトに、雪灯篭やキャンドルゾーン、竹あかり等の様々な演出を行う。会場のひとつである上杉神社参道には、約300基の雪灯篭と約1,000個の雪ぼんぼり(雪洞)を設置。これこそ雪国の夜景と呼ぶにふさわしい、雪に反射した柔らかな光が周囲を包み込む。巨大な雪の塊で制作する鎮魂の塔はイベント開催の契機とも言われ、「鎮魂祭」を通じて戦没者のための献灯が夜な夜な行われている。他にも地元の高校生が制作したキャンドルゾーン、竹あかりで情緒あふれる光景など、各会場で新旧の明かり演出が楽しめる。他にも会場内のテント村物産展では米沢に交流が深い土地の名産物を販売し、心身ともに温まるおもてなしの心でお迎え。全国各地で雪にまつわるイベントは多いものの、都市の中心市街地を活用し、連綿と続く歴史や伝統を受け継ぎながら未来への発展性を感じさせるイベントは数少ないだろう。