夜景遺産認定地
くまもとくらしびとまつり みずあかり
熊本暮らし人まつり みずあかり熊本県熊本市で2004年のスタート以降、年々賑わいを増す、秋の夜祭り。花畑公園、熊本城行幸坂、熊本城長塀前、城彩苑、清正公像前など一帯が2日間で約5万4千個のろうそくの灯りによって彩られる。
熊本県熊本市で2004年のスタート以降、年々賑わいを増す、秋の夜祭り。花畑公園、熊本城行幸坂、熊本城長塀前、城彩苑、清正公像前など一帯が2日間で約5万4千個のろうそくの灯りによって彩られる。同祭りは、「故郷・熊本の魅力を再発見し、ここに暮らす喜びや切なさまでも共感できる市民と地域でありたい。市民が市民の力で祭りを作り、運営し熊本の活力を生み出す。」という大きなコンセプトで実施。メイン会場の一つ「花畑公園」は、かつての肥後藩主・細川重賢の住まいであったことから、献灯式では、肥後藩復興の主役となった水俣地区の櫨(はぜ)ろうそくが用いられている。竹のぼんぼりに熊本が誇る水源(地下水)の水を注ぎ、中に櫨ろうそくを立てる。これに阿蘇山中岳から採火されたご神火を点し、願いごとを書いた短冊を添えた「竹ぼんぼり」がご神木の周りを彩る。また、演出に使用される竹は、竹林被害の予防策として伐採されたもので、祭りの後は竹堆肥や竹炭・竹チップ等への資源再利用が図られる。このように、灯りを活用しながらも環境へも配慮している。さらに、しっかりと市民共感を得ており、市民ボランティアが集まり、地域循環型のお祭りとして持続している。灯りの景観的な美しさやお祭りの魅力はもちろん、「人の心を照らす」という灯りの魅力に共感を得たことも認定に大きく影響した。