夜景遺産認定地
あぶらやま かたえてんぼうだい
油山 片江展望台福岡市城南区・早良区・南区にまたがる標高597メートルの山で、その中腹に展望台が位置する。展望台からの夜景は福岡タワーや福岡ドームなど市街中心地がパノラマ的に鑑賞可能。
福岡市城南区・早良区・南区にまたがる標高597メートルの山で、その中腹に展望台が位置する。山の名は6世紀にインドから渡来した清賀上人が、油山観音正覚寺で日本において初めて、椿の実からツバキ油を精製したことに由来。「福岡市民の森」とも呼ばれる油山は全山公園化されており、「油山市民の森」や「油山牧場」、「青少年自然の家」を中心にした世界の樹木園、キャンプ場、子供広場、県民の森、草スキー場、つり橋などレジャーとしても充実している。また城南区自然のシンボルとして、鷹(ハチクマ)の渡りに象徴される生物の多様性に満ちた豊かな自然資源をもつ。将来像のひとつとして「油山にいだかれたみどり豊かな“鷹が渡る”まち」を掲げ、行政が中心となり油山の魅力を広く発信していく取り組みを行っている。展望台へは「油山観光道路」を利用するのだが、この道路は福岡市中央区六本松にある「六本松西交差点」から総延長6.9キロの道路に付けられた福岡市道路の愛称。春は桜やツツジが美しく行楽客でにぎわう。現在では山道の整備もされ市街地と近距離であることから、市民の憩いの場所として年間を通し多くの人々が訪れる。展望台からの夜景は福岡タワーや福岡ドームなど市街中心地がパノラマ的に鑑賞可能。眺望が良い日は博多港だけでなく相ノ島・大島まで望め、視界の広さに圧倒される。さらに市街地を横切る高速を走る車や福岡空港から飛び立つ航空機の灯りは、夜景に対し動きのある灯りを加える。そのほか駐車場から近いうえにベンチや照明などしっかりと整備されているため、老若男女問わず多くの市民が気軽に夜景を楽しめる場である。