夜景遺産認定地
かいたおおはし
海田大橋海田大橋は広島湾内の北東部にかかる道路橋およびその橋を中心とした自動車専用道路。愛称は「広島ベイブリッジ」。1990年12月、広島港東部の港湾貨物の円滑な流通と都市交通の緩和を図ることを目的として建設された。
海田大橋は広島湾内の北東部にかかる道路橋およびその橋を中心とした自動車専用道路。愛称は「広島ベイブリッジ」。1990年12月、広島港東部の港湾貨物の円滑な流通と都市交通の緩和を図ることを目的として建設された。広島湾海田地区は5,000tクラスの大型運搬船が航行するため、比較的大きな航路限界を設定している。現在は広島港湾振興事務所が保有し、第三セクターである株式会社ひろしま港湾管理センターが管理。橋の長さは1856m、道路幅14m、海面からの最高地点は30m。さらに主径間の最大支間長250mは完成当時で日本最長の桁橋であった。現在は宇品大橋について国内2位の大きさを誇る(なみはや大橋・江島大橋と同位)。橋梁部全体の半分以上が半径500mの橋桁でアーチ状に変化しており、1990年には土木学会田中賞作品部門を受賞した。夜間は宮島の大鳥居をモチーフに周囲の景観に溶け込み、落ち着いた雰囲気で夜の広島湾に彩りを添えるようライトアップを実施。主な鑑賞ポイントはふたつ。ひとつは坂町にある「なぎさ公園」で、黄金山を背景にした橋梁の伸びやかな曲線美を海抜0mから見上げて眺める視点場。橋梁の白色、橋桁のグリーンとブルーのライトアップが望める視点場でもあるため、多くのカメラマンが訪れる人気スポットだ。もうひとつは広島県を代表する観光名所で、多くの市民や観光客が訪れる標高221mの「黄金山」。穏やかな瀬戸内海に沈む夕景も見事だが、夜景の見頃は日没から約20分間。橋を上から見下ろす視点場のため、色彩は橋上のナトリウム灯が中心。ブルーに染まりゆく空と海に対して美しいコントラストを放っている。また、海田大橋に対して広島大橋が海上で大胆に交錯する夜景も同視点場からの大きな魅力となっている。