夜景遺産認定地
やまぐちたなばたちょうちんまつり
山口七夕ちょうちんまつり山口七夕ちょうちんまつりは、毎年8月6日、7日に市内中心商店街・パークロード周辺・大殿地区及び湯田温泉で催される伝統的な夜祭りである。お盆の夜に笹竹の高灯籠に灯をともしたのが始まりとされ、その後、地元の盆行事として紅提灯を掲げるようになった。
山口七夕ちょうちんまつりは、毎年8月6日、7日に市内中心商店街・パークロード周辺・大殿地区及び湯田温泉で催される、約600年前の室町時代からの伝統的な夜祭りである。大内氏第26代盛見が先祖の冥福を祈るため、お盆の夜に笹竹の高灯籠に灯をともしたのが始まりとされ、その後、地元の盆行事として紅提灯を掲げるようになった。メーン会場となる中心商店街では、竹竿にろうそくの火を灯した数万個の紅提灯が幻想的なトンネルを作り出す。日本の道100選に選ばれたパークロードには、縦14.5メートル、横38メートルの巨大な「すだれちょうちん」が飾られ、「山口」の文字が浮かび上がる。その他、家族連れに好評なミニちょうちんツリーをお目見えし、様々な願いを込めた短冊が飾り付けられる。「静」のイメージが強い七夕ちょうちんまつりに、「動」のインパクトを与えているのは、パークロードや県道204号線を練り歩く、ちょうちん山笠と紅提灯で飾られた2基の殿御輿、姫御輿である。特に、ちょうちん山笠は、大内弘世の時代に明からの使節趙秩が詠んだ七言絶句の漢詩「山口十境の詩」に彩られている。大内氏第31代義隆が、フランシスコ・サビエルにキリスト教の布教を許し、日本で初めてのクリスマス・ミサが、山口で行われた史実に基づき作成された「ちょう ちんつりー」も、まつりに華を添える。中心商店街やパークロードを中心としてきた山口七夕ちょうちんまつりも、まつり発祥の地である大殿地区だけでなく一の坂川や、湯田温泉街にも拡がりを見せ、日本夜景遺産に認定されたことを機に、後世に残すため灯りの「質」の向上に力を注いでいる。