夜景遺産認定地
いしやまでら もみじらいとあっぷ
石山寺 紅葉ライトアップ滋賀県大津市、琵琶湖から流れ出る瀬田川の西岸に位置する真言宗の古利。聖武天皇の勅願により、良弁僧正の開基(創立者)で、京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ日本有数の観音霊場。
滋賀県大津市、琵琶湖から流れ出る瀬田川の西岸に位置する真言宗の古利。聖武天皇の勅願により、良弁僧正の開基(創立者)で、京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ日本有数の観音霊場。西国三十三所観音霊場第13番札所である。本尊は丈穴の如意輪観世音菩薩。硅灰石の上に坐す半跏像で、安産、福徳、縁結びに霊験あらたかな観音様として古来より信仰を集めている。秘仏であり、2016年春より三十三年に一度の御開扉を迎える。本堂(国宝)は、滋賀県唯一の平安建築である。また、源頼朝の寄進と伝わる日本最古の多宝塔(国宝)や東大門(重文)、鐘楼(重文)といった建造物の他にも、経典、仏像、古文書、絵画など多くの貴重な文化財が今日まで大切に伝えられている。石山寺は文学との関わりも大きく、『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などにもの様々な登場する。特に紫式部とのゆかりが深く、式部が石山寺に七日間参籠し湖面に設けられた「源氏の間」で知ることができる。「近江八景」の一つ。「石山秋月」としても有名。境内は一年を通して様々な花や樹木が楽しめる。秋の紅葉の頃にはヤマモミジ、オオモミジ、イロハモミジの山全体を彩り山の高低差により鮮やかで美しい景観を創出。夜間はライトアップと特別拝観が行われる。東大門から志納所までの参道には行灯が設置され、境内を訪れた観光客には人気が高い。紅葉ライトアップ単独で認定されたのは初めて。