夜景遺産認定地
おおさかじょう
大阪城総面積105.6haの大阪城公園の中心部に位置するランドマーク。公園内には緑豊かな「市民の森」や「西の丸庭園」などがあり、四季を通じて多くの人が訪れる。姫路城、熊本城と共に日本三名城の一つにも数えられる。
総面積105.6haの大阪城公園の中心部に位置するランドマーク。公園内には緑豊かな「市民の森」や「西の丸庭園」などがあり、四季を通じて多くの人が訪れる。大阪城は別名「金城」または「錦城」ともいい、姫路城、熊本城と共に日本三名城の一つにも数えられる。この地は上町台地の北端部に位置し、かつての淀川本流が北側の台地下を流れ、河川交通で京都と直結する交通の要衝だった。戦国時代には本願寺(石山本願寺)があったが、石山合戦によって1580年に焼失。1583年、豊臣秀吉が跡地に築城を開始し、豊臣政権の本拠地となったが、1615年の大坂夏の陣で豊臣氏の滅亡とともに焼失してしまう。数年後、徳川幕府は大坂城を改めて築き直し、幕府による西日本支配の拠点とした。幕府再建の天守は1665年に落雷によって焼失したため、以来江戸時代を通じて大坂城には天守は存在しなかった。現在の天守閣は1931年、大阪市民の寄付によって復興された。266年ぶりに甦った天守は鉄骨鉄筋コンクリート造で、地上55m、5層8階。屋根の鯱等いたるところに配された黄金の装飾が燦然と輝き、1997年には国土の歴史的景観に寄与する代表的な近代建築として国の登録有形文化財となった。天守閣の夜間照明は1931年の復興時から断続的になされていたが、1952年からは原則として連夜の点灯となり、1957年にカクテル光線が採用されるなど幾度かの改修を経て現在に至る。1997年から行われている現行の照明デザインでは、鯱や飾り金物などを効果的に輝かせているほか、日没直後の一部点灯からフル点灯、そして夜が更けるのにあわせて天守閣の窓明かりを残しつつ段階的に消灯していくといった、時間ごとに変化する演出が特徴。大阪城3Dマッピングは、2013年2014年の2年間CG投影された。2016年からは、晩秋から冬にかけて西ノ丸庭園を中心に大阪城イルミナージュを開催。なお大阪城公園内では天守閣のほか、城内の古建造物のライトアップ、夜桜ライトアップなども行われ、夜の大阪城を魅力的に演出する取り組みがなされている。