夜景遺産認定地
でんしょうぎく
電照菊秋の渥美半島の夜を美しく彩るイルミネーションは、菊農家のハウスの明かり。闇夜にモザイク模様に浮かび上がる電照菊の温室群は不夜城のように明け方まで光輝く。
秋の渥美半島の夜を美しく彩るイルミネーションは、菊農家のハウスの明かり。闇夜にモザイク模様に浮かび上がる電照菊の温室群は不夜城のように明け方まで光輝く。電照栽培は、昭和22年に豊橋市を中心に開始され、翌23年に田原市でも開始。この方法により、菊の開花時期を調整できるよ うになり、周年出荷が可能となった。現在、田原市・豊橋市で全国の30%の菊の出荷量を誇っている。主に9月中旬から11月中旬にかけて、市内のあちこちで鑑賞できるが、主に赤羽根地区が中心。伝統的な栽培方法が夜景としての価値を生んだ例としては全国で珍しい。電照菊と呼ばれる菊づくりの方法は、出荷の時期をずらすために、日照時間を人工的に操作しているもの。商品価値が高い菊は90cm以上の丈が求められているため、花芽がつかないように夜間も照らし茎を成長させる。電照は沈んだ太陽の代わりとなる。