夜景遺産認定地
がくなんでんしゃ(がくなんてつどう)
岳南電車(岳南鉄道)岳南電車(岳南鉄道)とは岳南電車株式会社(旧・岳南鉄道株式会社)が運営する旅客列車。静岡県富士市吉原駅から岳南江尾駅までの9.2km区間を片道21分の直通運転で結ぶ。岳南鉄道の主軸を支えていた貨物列車の運行を終了して以来、富士市によって公的支援を行いながら鉄道路線の運営を子会社の岳南電車株式会社に移管。
岳南電車(岳南鉄道)とは岳南電車株式会社(旧・岳南鉄道株式会社)が運営する旅客列車。静岡県富士市吉原駅から岳南 江尾駅までの9.2km区間を片道21分の直通運転で結んでいる。吉原は東海道の宿場町であったが東海道本線は町の近くを通らなかったため、戦後の1949年に鈴川駅(現・吉原駅)から吉原本町駅間にて運行を開始。当時は旧左富士信号所付近から国鉄身延線入山瀬駅までを結ぶ案や岳南江尾駅から沼津方面への延伸計画もあった。また貨物輸送全盛期には引込線や専用線の総延長が本線の総延長を上回っていた逸話もあったという。2012年には岳南鉄道の主軸を支えていた貨物列車の運行を終了し貨物取り扱いを廃止。以降、富士市によって2014年度までの公的支援を行いながら翌2013年には鉄道路線の運営を子会社の岳南電車株式会社に移管している。夜景鑑賞という視点においては決して光量が多いというわけでは無いが、駅舎や車両の光景、車内から望む景観的魅力など多彩な魅力を持つ。夜景の定義でもある「夜のけはい」という奥深さや、闇がもたらす想像力を掻き立てるような夜に対する本質的な価値観を創出している。また、富士市をはじめとした官民一体による工場夜景ツアー等、様々なイベント開催を通じて鉄道を保持するための積極的な取り組みも、これらも認定理由のひとつにあげられた。日本夜景遺産としては全国初の鉄道路線・駅舎・車両という広範囲での認定となっているが、夜景としてのジャンルや人々の価値観を広げ、後世にも大きく影響を与える事例となった。「日本夜景遺産」「日本百名月」を楽しむ列車として「夜景電車」を運行。他に「ジャズトレイン」「ビール電車」などのイベントも実施。2018年70周年を迎えた。