夜景遺産認定地
まつもとじょう
松本城安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけて建造され、松本城と呼ばれる以前は「深志城」と呼ばれていた。
安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけて建造され、松本城と呼ばれる以前は「深志城」と呼ばれていた。戦国時代の永正年間に、信濃守護家小笠原氏の本城、林城の支城の一つとして築城されたのが始まりといわれている。松本城は内側から「内堀」「外堀」「総堀」と呼ばれる三重の水堀に囲まれ、本丸の北側では内堀が外堀と接続し、 一体化している。文禄2年〜3年(1593〜1594年)に建てられた五重六階の現存天守の中では、日本最古。また、戦国末期、 鉄砲戦を想定した戦う為の漆黒の天守の典型として、現存する唯一の天守である。明治の大改修後の昭和11年、4つの国宝城郭のひとつに指定された。松本城は、幾度の存続の危機を、市民の情熱により乗り越え、四百余年の風雪に耐え、戦国時代そのままの天守が現在まで保存されている。観光客に松本城や街の魅力を知って頂こうと案内するボランティアグループ、糠袋を使って天守の床を磨くボランティアや、草取りや落ち葉の清掃を行う地元の小中学生、イベント活動を支えるメンバーなど、多くの市民の力によって松本城は保存・活用されている。夜間にはライトアップされ、闇の中に荘厳な姿が浮かび上がる。毎年、開花が発表された3日後より8日間、天守と本丸庭園の桜のライトアップイベント「夜桜会」が、催されている。夜桜と夜の天守の見事な響宴が多くの観光客を魅了する。