夜景遺産認定地
おりひめこうえん・あしかがおりひめじんじゃ
織姫公園・足利織姫神社栃木県足利市の織姫公園は、明治100年記念事業として1976年に面積10.5haを整備して開園。園内には標高約60mから160mの山岳地帯にサクラ、モミジ、ツツジ等の花木が植樹されており、ハイキングコースや四季を通じた市民の憩いの公園として親しまれている。
栃木県足利市の織姫公園は、明治100年記念事業として1976年に面積10.5haを整備して開園。園内には標高約60mから160mの山岳地帯にサクラ、モミジ、ツツジ等の花木が植樹されており、ハイキングコースや四季を通じた市民の憩いの公園として親しまれている。一方、山の中腹に位置して公園に隣接する足利織姫神社は、1300年以上の歴史と伝統を誇る機業地足利の守護神として、1705年(宝永2年)に機織りを司った天御鉾命(七夕の彦星)と天八千々姫命(織姫)という二柱の神を勧請し、その分霊を祀っている。現在の社殿は1937 年5月平等院鳳凰堂をモデルに完成され、2004年には、国の登録有形文化財に認定されている。山の中腹に建つ朱塗りの美しい社殿は足利名勝のひとつ。織物は、経糸緯糸が織りあって生地となることから、男女二人の神様を祭神とする縁結びの神様といわれ、現在も多くの市民や観光客が訪れている。その他、織姫と彦星の由来から七夕伝説の言い伝えがあり、夏季には七夕まつり等も開催されている。園内や境内からのは180度の大パノラマが望め、眼前には足利市街地の中心部や中橋のイルミネーション、隣接する太田市街地、天気の良い日には東京スカイツリー®を確認することもでき、関東平野の街灯りが存分に広がる。また渡良瀬川の夕日の美しさは広く知られており、夕景から日没にかけてのシークエンスも夜景観賞における見どころのひとつ。ひとつの認定においてふたつの名称が登録されたのは初めてである。その理由には、同公園内は夜間照明環 境が十分に整備され、ハイキングコース上に複数の鑑賞ポイントがあること。またコース発着地点の神社境内も荘厳な神殿ライトアップと同時に夜景を楽しめる良き視点場で あるということ。これら二点を観光的視点から捉え、一度で異なる環境から夜景鑑賞を楽しめる場所であるとして認定に至った。駐車場あり。