夜景遺産認定地
なかやませつげっか
なかやま雪月火標高約660mに位置する下郷町中山地区。人口約80人という集落において、冬期間の賑わい創出を通じた集落活性化を図るために開催されているのが「なかやま雪月火」。
標高約660mに位置する下郷町中山地区。集落のある福島県南会津郡下郷町は、豊かな自然の観光資源に恵まれている一方、少子高齢化・過疎化の進行が著しく、地域の活力低下が課題となってきた。そこで、人口約80人という集落において、冬期間の賑わい創出を通じた集落活性化を図るために開催されているのが「なかやま雪月火」。当初は地元の青年会や婦人消防隊員が一丸となり、仕事を終えてからイベント準備をして開催していたが、2013年の第9回では、町内の湯野上温泉、さらには県や町とタイアップして開催。小さな集落から始まった地域活性化の輪が大きな広がりを見せている。同イベントは大雪で覆われる「なかやま花の郷公園」とその周辺農地において、西暦にちなんだ数のミニカマクラと蝋燭を手作業により丁寧に設置。約2000本の蝋燭が園内の傾斜に沿って広がる光景は、棚田の夜祭りをも彷彿とさせる。また、導線上の雪面だけではなく川岸にも蝋燭が並び、月灯りとともに照らされる世界は静謐で神秘的だ。希望者は蝋燭に点火できることもイベントの醍醐味。その他、五穀豊穣・無病息災を願う「歳の神」や「ハンドベルコンサート」、活気溢れる「よさこい」などの催しも企画され、郷土料理の模擬店も並ぶ。毎年規模が拡大され内容も充実。遠方からの来場者も増え続けている。