夜景遺産認定地
せんだいじょうせき
仙台城跡仙台城は1601年、初代仙台藩主・伊達政宗によって青葉山に築かれ、以来明治になるまで約270年間、仙台藩伊達氏の居城であった。「青葉城」とも呼ばれ、2003年に国史跡に指定された。
仙台城は1601年、初代仙台藩主・伊達政宗によって青葉山に築かれ、以来明治になるまで約270年間、仙台藩伊達氏の居城であった。「青葉城」とも呼ばれ、2003年に国史跡に指定された。本丸の標高は約130mあり、東西245m、南北267mの規模を有する。東側と南側を断崖が固める天然の要害に築かれた城は、徳川家康の警戒を避けるために、あえて天守閣は設けなかったとも言われている。戊辰戦争の際も戦禍を免れたため、一度も攻撃を受けずに役目を終えた。その後、明治初期から大正にかけて城の建築物の大半が取り壊されるなどし、数少ない遺構であった大手門、脇櫓、巽門も第二次世界大戦の空襲で失われ、現在は石垣と再建された脇櫓が往時を偲ばせる。本丸跡の伊達政宗騎馬像の前に立てば、天下取りの野望に燃えた政宗と同じ視線で、市街を展望できる。夜は前方に広がる市街地の輝きと、眼下の広瀬川や西公園等の暗部により、陰影のコントラストが生まれ、夜景に奥行きが感じられる。東北エリアは山上の視点場が比較的多い中、市街地からのアクセスも至便で、老若男女問わず気軽に訪れることが可能。2015年7月からは、騎馬像と本丸北壁石垣のライトアップがリニューアルされ、毎日、日没からカラフルな光で鮮やかに灯される。有料駐車場も夜は無料開放され、照明やトイレ、自動販売機など、夜間環境整備にも積極的であることがこの度の認定に至った。